枝野新経産相に聞く「ヒバク限度と若者ハンスト」 

スナメリチャンネル」の東条(TJ)です
 
ハンスト中の彼らをお届けする場ですが、
昨夜の枝野新経産相の就任記者会見の報告をさせてください。
   
「ヒバク限度と若者ハンスト」について
枝野大臣に直接質問をしてきました。

そもそも今回の鉢呂元大臣の突然の辞任劇は、
TPP締結や原発再稼働に慎重だった彼に対して、
記者クラブが作り上げた(言葉狩りを行った)ものと言われている。

もしそれが本当なら、
こういうおかしな「しくみ」は変えていかないといけない。
それは、いのちに関わる問題だから。
そして、大切なのは、変えるのは「誰か」ではなく
「私たち一人一人」と自覚することだと思う。
 
ハンガーストライキのことはどうしても伝えたかった。
未来を担う19~22歳の彼らは自分の問題として本気で立ち向かっているからだ。
 
質問

鉢呂元大臣は退任会見の時に、学校以外の生活環境全てあわせて、
年間1ミリシーベルト以下を目指すように取り組みたいと言及されました。

ICRPの指針では、内部被曝と外部被曝あわせて年間1ミリシーベルト
以下という指針ですが、枝野大臣は同じお考えでしょうか?

それからもう一つ。今経済産業省前の入口で
4人の二十歳前後の若者がハンガーストライキをしています。
10日間何も食べずに「原発をやめてください」と訴えています。
それに対して一言コメントを頂きたいと思います。

回答

一点目については、
自然界にある放射性物質からの放射能に加えての、
今回の事故によって受ける放射線の量は低いことが望ましい。
その低いということの一つの目標点が1ミリシーベルトである
ということは私どもは全く同じ考えです。
できるだけそこに近づくように、できるだけ早く近づくように
様々な努力をして行かなければと思っています。

ハンガーストライキをされている方がいらっしゃるということですが、
原子力発電所を一刻も早くやめるべきであるという心情は
非常に強く分かります。しかしながら、
それについては、国民的な合意の下に、あるいは議論の下で
そうなっていかなければならないと思っていますので、
ハンガーストライキというご自身の健康にも影響を与えるような手段
ではなくて、やっぱり国民的な議論を進めていく中で
そういったご意見についてもしっかり声を上げて頂きたいと思っています。

(質問の補足)
もう少しうまく聞けたかもしれない。
意図は、今までは年間1ミリシーベルト以下という基準は
学校においてのみ考えられていたが、鉢呂元大臣は通学路や自宅などの
生活環境全てあわせて考えようとした。

そして、今は外部被曝より危険な内部被曝について考慮されていないが、
ICRPの年間1ミリシーベルトという基準は、
外部被曝と内部被曝をあわせたものであるということ。


もっとつっこんで聞けば良かったが、
年間1ミリシーベルト以下を目指すということは確認できた。
ならば、一刻も早くそうなるような「行動」が求められる。
福島の人たちだけではない。
県外に暮らす人たちが1ミリシーベルトで収まる保障すらどこにもない。

原発を一刻も早くやめるべきという
彼らの心情が分かるという言葉はそのまま受け止めたい。
国民的な議論が必要ということもその通りだ。
しかし、そうなっていないから、
彼らは止むに止まれず行動を起こしている。
ハンストという方法がベストとも思っていない。
多くのいのちが脅かされること、国民的な議論がないままに
原発が再稼働され進められることなどを
見て見ぬふりができないのだ。

一人一人ができる一歩を踏み出そう。

イタリアは国民投票によって圧倒的多数で「原発にさよなら」を決めた。
日本でもその動きはもうある↓
(僕も賛同人になっています。一緒にやりましょう!) 

みんなで決めよう「原発」国民投票
http://kokumintohyo.com/
そしてハンスト中の彼らと一緒に
よりよい未来を考えて頂けたらと思います。